Dipper内蔵のNTRIPクライアントは、サービスのRTCM補正データを受信し、接続したGNSS受信機へ転送します。iPhone・iPad・Androidに対応しています。アカウント設定の前に、受信機を接続してください。
受信機が自分で補正情報を受け取れる場合(内蔵の NTRIP クライアント、無線、衛星補正サービスなど)は、このページは読み飛ばしてかまいません。アプリでは、こうした測位は 受信機自身の補正情報 を使ったものとして表示されます。
用意するもの
補正サービスから次の情報が提供されます。
- サーバーのアドレス と ポート(多くは 2101)
- ユーザー名 と パスワード
- マウントポイント(任意。アプリに選ばせることもできます)
測定している間は、スマートフォンのインターネット接続(モバイルデータ通信または Wi-Fi)も必要です。アプリは届いた補正情報をそのつど受信機に渡します。補正情報が途切れると、受信機はまもなくセンチメートル級から外れます。
アカウントの入手先
- 国や大学などが運営する CORS 網。 多くの国や地域が RTK 網を運営しており、登録すれば無料または低料金で使えることがよくあります。お住まいの地域名と「CORS RTK」で検索してみてください。
- 民間の RTK サービス。料金は月額または年額です。広い範囲をカバーし、サービスエリア内ならどこでも使えるネットワーク型または自動のマウントポイントを用意しているのが一般的です。
- 自前の基準局、または自分や近くの誰かが運営しているコミュニティのキャスター。
単独基準局の RTK は、一般に基線が短いほど有利です。共通の距離上限はないため、受信機の仕様と補正サービスの対応範囲を確認してください。ネットワーク RTK では仕組みが異なる場合があります。
アプリでアカウントを追加する
- 設定 → 外部GNSS / NTRIP を開き、アプリで補正情報を受信 をオンにします。
- NTRIPアカウント をタップし、アカウントを追加 をタップします。
- アカウント名、NTRIPサーバー、サーバーポート、ユーザー名、パスワード を入力します。サービスが対応していれば TLS をオンにしてください。オフのままだと、パスワードは暗号化されずに送信されます。
- 基準局を自動で選ぶ はオンのままにします。サービスにネットワーク型または自動のマウントポイントがあればそれを使い、なければ最寄りの基準局を使います。自分で選ぶ場合はオフにして、マウントポイントを取得 をタップします。
- 前の画面に戻って 接続 をタップします。受信機がすでに接続されている場合は 新しい設定で再接続 をタップします。
複数のアカウントを保存して切り替えられます。測定を開いている間は、その測定が終わるまで使用中のアカウントが変わらないため、1 つの測定に 2 つのサービスが混ざることはありません。
Android の場合 も手順は同じです。
補正情報が届いているか確認する
受信機の画面の NTRIP で確認します。
- 補正情報を受信中 と表示され、サーバーから受信 と 受信機へ送信 の数値が増えていきます。
- 受信機:補正情報を使用中 · 経過 1.0 s は、受信機が補正情報を使っていることを示します。受信済み、受信機では未使用 は、補正情報が受信機に届いているのに使われていない状態です。受信機側で、この接続の RTCM 入力を有効にしてください。
- 基準局 には、使用中の基準局とその距離が表示されます。
アプリが選ぶのは RTCM 3 を送信するマウントポイントだけです。RTCM 3 はほぼすべての RTK 受信機が解読できます。衛星観測データを送信していないマウントポイントの場合はアプリが知らせるので、別のマウントポイントを選んでください。
1 つの作業には 1 つのサービス
補正サービスの基準座標系が異なると、報告される座標にずれが生じることがあります。座標系と基準時期を確認し、同じ場所の再測定には同じサービスを使ってください。
Fix しない場合は、RTK が Fix しないのはなぜ?をご覧ください。